ドライバーに限らず、ヘッドの重心位置は球筋に大きく影響します。ヘッドの性能を表す数値の中で、重心位置に関係する項目は以下の4つと考えます。
(1)重心高さ
(2)重心距離
(3)重心深さ
(4)重心角
この中で飛距離に最も関係が深いのは、重心高さです。
「高反発フェースは飛ぶ」と言われていますが、反発というよりも、最適な重心高さによって打ち出されたボールは、バックスピン量・初速度・打ち出し角が最適になり、滞空時間が長く、キャリーも大きくなり、落ちてからのランが多くなるのです。
ドライバーで打ち出されるボールの理想数値は(ヘッドスピードによって異なりますが)ロフトが大きくなるのに比例して、ボールの初速は減り、バックスピン量も多くなってしまうことで、飛ばなくなります。
初速を落とさず、大きな打ち出し角と少なめで最適なスピン量を実現するのに最も大きな要素が、低い重心位置。ただし一定以上のヘッドスピードがないとスピン量が少なすぎてボールがドロップしてしまい、反って逆効果の場合もあるので注意が必要です。
ヘッドの重心位置の中で、重心距離、重心深さ、重心角はボールのつかまり具合と方向性に深く関係しています。 重心距離は、ヘッド重心からシャフト軸線までの距離で表されます。
引っかけで悩んでいるプレーヤーには、インパクトゾーンでフェースの戻りが鈍くなる重心距離が長いヘッド。フェースが開いてインパクトしやすく、またヘッドの動きが鈍いので、打ち出しの方向性が安定するメリットがあります。
プッシュアウトで悩んでいるプレーヤーには、インパクトゾーンでフェースの戻りが容易な重心距離が短いヘッド。フェースが閉じてインパクトがしやすい。しかしヘッドの動きが敏感なので打ち出しの方向性が不安定になるデメリットがあります。
スイングのタイプやヘッドスピードによって自分に合った重心距離のヘッドを使うと、方向性は格段にアップするはずです。一般的にはヘッド体積が大きいほど、この数字も大きくなっていきます。また同じ体積でも形状があんぱん型のシャロータイプのものほど長くなっています。
重心深さの数値は、クラブの性能に極端な差が出ないといわれますが、打ち出されたボールのバックスピン量に影響を与えます。
重心深度が浅いヘッドは、初期タイプのメタルヘッドに代表されるように、バックスピン量が少なくなる傾向があります。
重心深さが深いヘッドは、バックメタル付きパーシモンに代表されるように、バックスピン量が多くなる傾向があります。