シャフトは 大きくスチール・シャフトと(カーボン)グラファイト・シャフトに分けられます。遠くへ飛ばすことが目的のドライバーは ほとんどが グラファイトシャフトになっています。アイアンには飛ばすことよりも正確さを求め、また相対的に価格も低いことからスチールシャフトの人気が高いといえます。
クラブの特性は、
1.シャフトのフレックス
2.トルク
3.キックポイント (調子)
4.重量、重量配分 (バランスポイント)
などに大きく左右されるます。また、シャフトとヘッドの相性やクラブ全体の重量とそのバランスなどにも大きく左右されます。特に、クラブヘッドの重量、重心距離、重心角、そして、その慣性モーメントなどのシャフトとヘッドの相性への関与はとても大きくなります。
自分に合ったクラブを見つけるとなると、ヘッドスピードとスイングのタイプ(ヒッターかスインガーか)によってどのようなシャフトが向いているか、決まってきます。
ヘッドスピードが早く 力のある人は、 硬くて、重くて、トルクの低いものが適しているといえます。
ヘッドスピードが早くても、スインガーと言われるタイプのプレーヤーは、あまり硬くなく、トルクも中程度のシャフトが一般的に合っていると考えられます。
また、ヘッドスピードの遅い人は、逆の設定(軟らかくて軽め)のシャフトを選ぶと良いだろうし、ローキックポイントで先調子のクラブは ボールが上がり易いので、そうしたクラブが合う可能性も高いといえます。また、アイアンでもグラファイトシャフトか軽量スチールのシャフトが合うと思われます。
シャフトのフレックス表示は、一般的に
軟らかい方から順に(J、L、A) R、(SR)、S、X、(XX)と表示されています。
シャフトのフレックスは、例えば、40 m/s 以下のヘッドスピードの人は S 以上の硬いシャフトは 避けた方が良いといったような目安に使われます。
なお、シャフトの硬さの測定方法には
【ベンド測定法】
シャフトに重量をかけてそのたわみ量を計測する
【固有振動数測定法】
シャフトのグリップ部を固定してクラブを振動させてその振動数を測定する
があります。
最近では R、S、X といった表示の他に この振動数を表す数値がシャフトに表示されていることが見受けられます。振動数が毎分 260 (CPM) であれば 6.0、また、270 であれば 7.0 といったように表示するのが一般的で、同じメーカーの同じタイプのシャフトであれば 6.0 のシャフトは 7.0 のシャフトより 柔らかいことになります。しかし、この方法では シャフト・ティップ(先)の特性を示す尺度にはならないなどの問題もあります。そのような中、各メーカーが独自な方法でシャフトの硬さを表示しているのが現状で、統一されているわけではないので、メーカーが違えばフィーリングも違ってきます。同じメーカーのシャフトでも、シャフトの種類によって硬さの感覚に違いが出るというような状況も見られます。つまり、シャフトの硬さの表示は、非常に 分かり難くなっているといえるでしょう。メーカーの表示はあくまでも参考値として使うべきだという考え方にもなっています。また、同じ(S)でも US スペックのクラブの方が全体的に硬めなシャフトであるといったようなことも言われています。
一方、メーカーによっては R200、R300、R400 などという表記をしますが、これはシャフト重量の(3g 単位)違いを示すもので、R200 は R400 より軽く柔らかいシャフトであるということになり、そうした同じ振動数のシャフトの硬さの感触を表記するものという意味で、こうした表記方法をサブ・フレックスと呼びます。
言えることは、自分に合ったクラブを見つけたい時には、自分で振ってみることが大切です。ショップなどで試打できますし、的確なアドバイスももらえます。先にも述べたように、自分のスイングタイプを理解したうえで相性のいいものを探すとよいでしょう。
シャフトはどんどん進化しています。2年以上前のクラブをご使用中の方はぜひ新しいシャフトを使ってみることをお勧めします。費用対効果は保証できます。
シャフトのねじれは、
トルクと表示されています。
あるねじれ力を、シャフトにかけて、何度ねじれるかを表しています。表示されている数字が少ないほどねじれが少なく、ヘッドの先端やヒールでボールを打ったときの方向性が良くなります。しかしねじれが少ないシャフトほど良いという訳ではありません。
一般的に、スチールシャフトのトルクは低く、グラファイトは そのバリエーションが大きいと言えます。グラファイトシャフトは 3.0 - 5.5 のトルクの製品が最も多く、トルクが 3.0 以下のシャフトであれば、ロートルクのシャフトと考えて良いとおもわれます。
低トルクシャフトは切り返す瞬間に硬く感じ易い傾向があります。スイングテンポが遅く、ヘッドスピードが遅い人にはハードに感じるかもしれません。これがダウンスイングでの力みに繋がるので、スイングを崩す可能性もあります。一般的に低トルクシャフトはスイングテンポ・ヘッドスピードが早く、インパクトでハードヒットする人にマッチします。
ねじれの多いシャフトにも長所があります。ゆったりしたテンポでスイングする人は、スイング中にねじれ戻る力を利用してフェースを強くターンさせてボールをしっかり捕まえて飛距離アップすることが可能です。
また、シャフトのねじれとヘッドの大きさには相性があります。大きいヘッドは重心距離が長いためダウンスイングでフェースが開きやすい傾向があり、こんなヘッドにねじれの大きいシャフトを装着すると、ボールが捕まりません。大きいヘッドほど低トルクシャフトを選んだ方がマッチします。
シャフトの感触に大きな影響を及ぼすキックポイントついて。
通常は ローキックポイント(先調子)のクラブの方が相対的に柔らかく感じ、ボールが上がると考えれば良いでしょう。最近は 調子が フライテッド(flighted)と表記されたクラブも多く見られるようになっていますが、それはフローデザインの一種で、ショートアイアンでは
手元調子、ミドルアイアンは中調子、そして、ロングアイアンが
先調子といった具合に調整されたシャフトのことをいいます。
シャフトには、局部的にシナリやすい部分が必ずあります。この部分がグリップエンド側にあるか、ヘッド側にあるかで、重量やフレックスが同じ表示でも、スイング中のしなり方に、大きな違いがあるのです。
●先調子シャフトが合うと思われる方
グリップ側が硬く先端が軟らかいタイプのシャフトで、しなり量が少なく、ヘッド軌道が安定し、方向性が良く、ボールのバラツキが少なくなり、ミート率が上がります。
ただし、打ち出されたボールのバックスピン量が多くなりやすいので、ランが出にくいデメリットもあります。体型的には、上半身のガッチリ体型、腕力の強い人が使うとマッチします。スイングタイプとしては、スイングリズムが早く、クラブを振り下ろす時に腕のスピードが速い人。若い人や、野球などのスポーツ経験がある人にお勧めといえます。
●手元調子シャフトが合うと思われる方
グリップ側から軟らかく、シャフト全体が鞭のようにしなるタイプのシャフト。しなり量が多くタメが作れるので、シャフトがしなり戻る力を利用して、飛距離アップが可能となり、打ち出されたボールのバックスピン量が少なくなりやすいのでランが出ます。
ただし、しなり量が多くヘッド軌道が不安定になりやすいので、スイングの再現性が高くないと、ボールのバラツキが多くなり、ミート率が下がってしまいます。体型的には力に自信のない人に合うと思われます。スイングタイプとしては、スイングリズムがゆっくりで、クラブを振り下ろす時に腕のスピードが遅い人にマッチします。高齢者や体力に自信はないが、いつも同じスイングができるタイプの方、上級者にお勧めです。
ドライバー用のグラファイトシャフトで軽いシャフトは、40~55g、重めなものは 70~90g程度となります。
スチールシャフトは 100g 以上のものが最も一般的といえますが、最近では 80g以下の超軽量スチールシャフトも出回っています。逆に、重いシャフトは 140g~150gのものまであります。また、チタンのシャフトなども一部で利用されるようになっています。
最近ではスチールシャフトのバリエーションが増えて来ており、ライフルシャフト(ステップのないシャフト)や手元がグラファイトで先はスチールのシャフト、さらには、シャフトの径やテーパーが従来のものとは異なったものなど様々なスタイルのものが出回っています。
通常、重めのシャフトは トルクが低く、力のあるプレーヤー用の仕様になっていると考えれば良いでしょう。最近ではドライバーなど、相当きめ細かにシャフトの仕様を決めることが出来るので、十分配慮して最も自分にあ ったシャフトのクラブを選ぶ事が出来る状況になっています。 選択肢が増えた分、何が良いのか分からなくなってしまうデメリットもあるかと思いますが、クラブの重量やシャフトの仕様と基本的な特性などを理解すれば、何が自分に合うのかは、おのずと見えてくるはずです。